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  日の出 hinode
根本から見直そう。美しい水源地の山や谷をこわし、水を汚し、結果的には有毒物質をからだに蓄えるなんにもいいことのないゴミ処理方法。大量にものをつくり、消費し、ゴミを出している私たちの生活。
ゴミ処分場になってしまった森のことを知ろう-------
■ 日の出の森って何?
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生の映像で!! -------
■ ビデオメッセージ

しずやんまイラストのかわら版 で・・・-------
■「風の塔通信」バックナンバー 0 1 2 3

  「まわれ!新・風の塔」-------
■ 風の塔再建プロジェクト
この8月、風の塔が10ヶ月ぶりに立ちます!
2000年 2/25 3/16 7/17フォトレポート

「風の塔音楽会」-------
■これからある音楽会
 7/21-22 キャンプ・インでファイナルを!
■ これまでの記録

→→日の出の森守楽座による「けいじばん」
 

日の出の森トラスト運動について
 
日の出の森はなんのために「トラスト」されていたか

三多摩の各地区のゴミは焼却灰となって東京西部「日の出町」の谷にある「最終処分場」に運ばれます。毎日10tトラック100台分も日の出町に持ち込まれ、もとは澄んだ水が湧き、美しい森があった谷は巨大な「ゴミの墓場」になっています。
ご存知のように、焼却灰にはダイオキシンなど有害化学物質が残留しています。最終処分場の谷底に敷かれたシートが破れ、地下水に毒物が混入していることが判明。それが分かっていながら第二処分場をつくる計画があることを知り、2800人の市民が地権者となって、94年、計画予定地の森の一部を共同で購入、「トラスト共有地」として守ってきました。


強制収用されたトラスト地と「風の塔」

しかし、地権者たちとの話し合いをすることもなく98年から第二処分場をも使いはじめ、トラスト共有地の周辺にわずかに残った最後の森も、地権者との話し合いも一切ないまま、2000年10月10日、東京都によって強制収用されてしまいました。
トラスト地には、地権者たちが日の出の森と水を守る思いをこめて焼いた陶板を一枚一枚、合計で3000枚貼って作った「風の塔」が立っていました。強制収用の時までずっと一部始終を見守っていた「風の塔」は、東京都の代執行(強制収用の時に残っているものを代わりに片づけること)により、撤去され、今では入間の倉庫に保管されています。この片づけ費用について、莫大な費用を請求する文書が、地権者一人一人に近頃、東京都から郵送されてきました。その内容は費用を払わなければ、「風の塔」は期限付きで取り壊して処分する、というものです。



トラスト地はなくなったけど、ゴミ問題は終わっていない


東京都の強引な強制収用により「トラスト地を守る」運動は終止符を打ったかのように見えますが、本来問題になっていた「ゴミ問題」そのものは何の解決もしていません。話し合いや解決の方法を探るような前向きな方向をもたない行政のやり方自体にもかなり問題があります。
「他に解決方法もないのに反対運動をしていた、あれは反対のための反対だ」と都知事は言い切りました。本当にそうなのでしょうか。自治体によってはダイオキシンを生み出す「ゴミを燃やす」処理方法を見直し、生ゴミの堆肥化を検討し、実行しはじめているところもあります。また、ゴミ処理以前に、ゴミが出続けるシステムそのものをどうにかすることを考え始めている人たちも、たくさんいます。「解決がない」わけではないのです。(生活の意識や世の中がまわっている仕組みそのものを問い直すことなしには「解決がない」ことはたしかですが・・・。)
「トラスト地を守る」目に見える対象が失われてしまった今こそ、ほんとうに長い目で、ゆっくりと、情況を変えていくことが必要なんじゃないでしょうか。




 

 
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