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  浜岡 hamaoka
浜岡原発は、予想されている東海大地震の震源の真上に位置する原子力発電所です。もし、地震で原発に被害が生じたら、その被害は甚大なものになることが考えられます。今、わたしたちが原発事故を防ぐためにできることはなんでしょうか?
【浜岡があぶないわけ】
■ いのちのために
■ 浜岡に、原発震災のおそれ
■ 東海地震は起きるの?
└2000/12/26、気象庁発表の予測

【原発震災について詳しくは】

http://www.i-chubu.ne.jp/~kazakiyo/

  【ピースウォーク浜岡】
■ 2002/2/20-「1号機廃炉」を求めて一週間のウォーク&申し入れ

■ なぜ定期的に1 dayウォークをするの?
└1 dayウォーク情報

  【これまでの浜岡WALKレポート】
■2001/ 3/11
■2001/ 1/17新聞記事
■2000/10/25、PEACEWALK
 

2001年3月から毎月、1day WALKを続けていきます。
3/11のWALKのレポート
 
【レポート by かずさん】

相良町の長野さんが、甘夏みかんを用意して迎えてくださる。
おだやかな春の日。静かで明るい海。参加者22名(人間家族調べ)。最長老はナナオ。
今回は先頭にパイプもなく、お太鼓もない。サークルは、手をつないで黙とうの形を試みた。
須々木海岸パーキングでの勉強は、今回は東海地震の震源の大きさについて2題。

1 石橋モデルの見直し

東海地震単独発生の場合最近の研究成果で、東海地震の震源断層面は、いままでの予測より内陸寄りになるらしい。となると、静岡県西部は完全に震源の真上になり、愛知県や長野県の一部も震源断層面の真上になる。

2 安藤雅孝教授(名大)が朝日新聞に投稿

いま予測している東海地震は、最小の規模のものにすぎない。今までの安政東海地震(1854年)や、宝永東海地震(1707年)の時には、直後に東南海地震も併発、四国沖の下まで続く長さ数100kmの震源断層面ができた。いちばん近い 昭和東南海地震(1944年)・昭和南海地震(1946年)から50年以上たち、次の東南海地震と南海地震の発生も近づいてきた。発生が先へ延びれば延びるほど、規模は大きくなる。
なお、2000年始めから、東南海地震の震源断層面である遠州灘から熊野灘で、小規模地震の活動が“嵐の前の静けさ現象”を示し、10月31日の三重県中部地震まで続いていたことが、後のデータの解析で分かっている(2001・2・19地震予知連例会報告)。


遠州灘側は風が強く、波も高い。終了後、食事をしながら、浜岡町の蔵下さんのお話。通常運転で排出されている放射能のこと。8つ葉の奇形クローバーなど。

【その晩、残った数名でのミーティングの報告】

1 ウォークの形について。

・“祈りの行進”といっても、初めての人にはわからない。出発前に時間を取って説明すべきだ。
・出発時のサークルでは、時間がかかっても、ひとりひとりが祈りをささげるほうがよい。
・東京や名古屋から日帰りで参加できる、ぎりぎりの時間設定なので、時間を取るのは難しい。
・帰りの時間はまだ余裕がある。
・形を決めれば、参加者はお客さんになってしまう。
・もう歩く以外に方法がないという切実さが、ウォークを真剣な“祈りの行進”にする。原発震災による生存の危機は、文字どうり生きるか死ぬかの切実なもの。歩き続けることによって、状況を変えるようなWALKに発展するだろう。


2 参加者の立場

・私たちは、地元の人を励ますことしかできない。
・東京〜名古屋を底辺とし松本あたりを頂点とする三角形に入る人は、すべて当事者だと思う。そう思っていないから、浜岡原発が止まらないのではないか 。


3 子供

・自分の意志で決められない子供は、連れてこない方がよいのではないか。
・まだ事故の可能性が低いうちに、原発を見せておきたいという気持ちもある。
・通常運転による放射能は、短時間いるだけなら問題はないと思う。いつも、そのそばに住んでいる子供たちのことを考えてしまう。
・日本列島の地殻変動には、年周変化がある 。過去の大地震は秋〜冬に発生したものが多い 。さしあたって、9月1日以後のWALKには、子供を連れてこない方がよいかもしれない。(ただし、1978年宮城県沖地震--6 月12日発生--のような例もある。こんないいかげんな根拠で、8月まではだいじょうぶと思っているにすぎない。)


4 ヨウ素剤を常備しよう
・事故にそなえて、ヨウ素剤だけは用意している。原発震災のとき、放射能を浴びて避難してくる人たちのためにヨウ素剤は必要。それぞれ持ち歩いて欲しい。


5 なぜ危険な原発に行くのか
・危険の元凶である原発に自分の目を向けるには、原発へ行くしかない。
・人の目を原発に向けさせるためにも、原発へ行くのが効果的。
・原発へ行くことによって、原発の近くに住む人たちに思いを寄せることができる。
・原発震災のときに、原発の近くに住む人たちに対し、何ができるかということを考えるきっかけになる。


6 今後の予測

・歩いているときに原発震災が発生する可能性はゼロではない。東海地震の前兆しだいでは、WALKの中止も有り得る。
・遠州灘か伊豆半島先端の石廊崎沖でマグニチュード7規模の地震が発生したときが、前兆の駄目押し。その時点で原発を止められなかったら、逃げるしかない。前兆なしで、突然東海地震が発生したら、運がなかったと思うしかない。
・ひとりでも多くの人が助かり、すこしでも広範囲の大地(海を含めて)が汚染されないようにと願っている。いま浜岡原発を止められれば、半径20〜30kmの人も急性死せずにすみ、半径200kmの人も立ち退かずにすむ。


7 9月1日のWALKの内容変更

以前に9/1「全国から・・」としていたのは、普通のWALKにもどします。
1923年大正関東地震の日です。東海地震の防災訓練が各地で行われます。原発が壊れた場合、放射能を浴びなかったところから浴びたところへ、何ができるかといった想定(避難者をどう迎えるか。放射能をどこで洗い流すか。医療。救援隊の放射能防護。各地域の、放射能汚染の程度のちがいを想定した行動マニュアル)が必要。




次回の相良〜浜岡1day WALKは、4月26日(木)


 
 


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