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12/28 諫早
12/29 RD
12/30 長崎
12/31 20世紀最後の祈り
1/1 21世紀夜明けの祈り
WALKは政治的なデモ行進でも、長い遠足でもありません。WALKはスピリチュアルなもの、祈り歩くこと、日本語でいえば巡礼です。WALKとは何か?今回のWALKとは?を知るためのコーナーです。
今回のWALKの発端
今回のWALKの祈り
WALKの歴史
WALKの精神
WALKの中のコミュニケーション
WALKとインターネット
WALKの中のコミュニケーション
●まずは自分の心の中の「戦争の種」を自覚することから・・・
アメリカでのWALKでは、人種問題や文化の違いが著しく、そこで起きてくる問題も激しい形をとります。ぼくにも痛い経験がありますが、文字どおり、WALKERの間で戦争状態が (PEACE WALKの最中に!) 起こるのです。「非暴力」を謳っていますから、肉体的な暴力はかろうじて避けられているものの、言葉の暴力、相手がいない場面でのうわさ話、そして何より、心の中で渦巻く暴力的エネルギーは野放し状態になります。そして皆、「自分、または自分の背負っている文化的背景」が正しいと思いこみます。今回のWALKでもそういうモンダイに直面した日がありました。
日本人の傾向としては「アメリカ人はエゴイスティックでありゃなんだ? 自分の都合ばかりを主張して、ちっとも協力的じゃない!」となりがちです。「だからアメリカ人は・・・」と型通りの心のおしゃべり、仲間同士のうわさ話が、アメリカ人一般への先入観の彩りも濃く始まります。こんな形で悪魔が入り込み、WALKを妨害するのです。
別の言葉でいえば、WALKを分裂させるトリックは、実はぼくたちの心の中に仕掛けられた「マインド・セット」(心の枠組み)にあるのです。こうした枠組みは、心の中にいくつも仕掛けられています。ある状況下である心理状態に陥ったとき、ぼくたちはこの枠の中にきっちりはまった形でしか考えられなくなります。「こうした傾向の人は、いつもこうした行動をとりがちだ。ああ、やっぱりそうだ、ではこちらもそのつもりで反応しよう」・・・こうして枠組はさらに強固なものになり、人は心の自由をなくしていくのです。
ともかく、外側の平和を祈る以前に、心の中の枠組みに基づく先入観、そしてそこから生まれる暴力的な思いが、「正しさ」という仮面をまとって、人と自分双方の内面の平和を乱していることがWALKで起きることもあるのです。たまたまぼくは国や文化的な違いを取り上げましたが、これはどんな個人間にも起こりうることです。心の中に恨みや不満を抱えながらのPEACEWALK、なんとも滑稽で、危険なものではありませんか。
ぼくたちひとりひとりが「戦争の種」を心に宿していることを自覚すること。それが、WALK内部や各オーガナイザーやサポーター間の軋轢を解消し、理解し合うための第一歩になります。共通の目的を確認するだけでは充分ではありません。心のシステムを理解し、それに気づくことからしか、本当に根本的な内面、外面双方の平和への取り組みは始まらないと思います。
WALKが終わっても続いていく「平和」という永遠のテーマに取り組むならこうした視点も必要だと思うのです。
(島田啓介)
参考文献
「ウォーキング・メディテーション」 ティク・ナット・ハン著 渓声社
「ラブ・イン・アクション」 同・渓声社
「微笑みを生きる」同・春秋社
「ビーイングピース」同・中公文庫
●さまざまな人の働きで動いているWALK
WALKは祈ることも歩くことも、その寝食を支えることも、多くの人に知ってもらうために動くことも大切です。しかし、それぞれの役割を担っている者が、強すぎる「使命感」のせいで自分の役割の中に「はまりきって」しまったら、仲間や、サポーターの働きの総計がWALKを進めているのだということを忘れてしまいがちになります。
仲間の間のコミュニケーション、多くの人たちとのコミュニケーション、実際歩かせてもらっている、そのお返しを灯に対しても、人々に対してもどうしていくのか、様々な課題が、リアルタイムで訪れています。
(島田啓介)
●助け合い、思いやりからの出発
何ら確信できるものはないが、今やれることをやり続ければ、真っ直ぐに歩き続けていれば、きっとサポートが飛び込んでくるだろうし、余計な心配いらない、間違いない思っている。常識で考えると、先行きが何も決まっていない中でこのように進めていること自体、無謀としか考えられないだろう。 不安、恐れからの回避。これを基盤に、現代の社会システムはつくられている。金融、食糧、エネルギー、国防…。全てがそこを元にして回っており、不安を煽られるまま、人々は反作用で欲望を増大させ、過剰生産・過剰消費・過剰エントロピーの、もう引き返せない道を歩んでいる。
しかし、昔は人はもっと大切にしたものを持っていたはずである。調和を重んじ、お互いを助け合い、思いやる、友愛の精神である。そこを基盤に村がつくられ、町も出来ていたはずである。例えば、人も自然界の一部として生き、食べ物は自然からの恵みとして、いただけるだけの”命”を皆が”分け合っていた”はずである。
この単純な営みがいつしか、いつだって食べたい”モノ”を、飢えることなく自分だけ腹一杯食べたいという、毎日ハレの食生活に変わってしまった。おかげで薬だらけのエサで、現代人はブクブクのブロイラーのような体型へと自らの肉体を改造している。先物取引をはじめ、お金がお金を生み、実体経済から遊離し、さらに電子マネーで数字だけになってゆく金融システムは、やっぱりおかしい。
コミュニティの中で商品や仕事、そして思いやりをスムーズに循環させることを目的とする地域通貨への期待は、そこにある。
今回のピースウォークは、世の中の常識となっている、お金で解決させるオーガナイズ・スタイルからスタートした。そして今、そこから抜けだし、友愛と希望を支えに歩いている。この歩みは、21世紀型の共生のコミュニティへとつながっていくと確信している。既存のシステムやパターン化した思考回路に縛られないで、まずは歩き始めよう。昔やっていたやり方を、ちょっと手間はかかるけど、今風にアレンジして取り戻す。このことにエレガントな生き方を見出せるし、これがオルタナティブのキイワードだと思っている。
(あきお)
●その場その場でのモンダイを解決しながら進む
一日サポートして、ようやく構造が見えてきました。いまはまだ、WALKとしてのパターンをつくりつつある状況なのです。2日間いっしょに居るだけでも、WALKが育っていくのがわかります。地元のサポートもまだ細いし、コミュニケーションも決してスムーズとはいえない。人は入れ替わる。地元のサポートの方は、もっと目まぐるしく変わります。スケジュールももちろん・・・・例えば、当日歩くコースは、最終的にはその日の朝に決まります。それに、コースは、歩きながら変わる・・・お昼を取る場所も・・・変わります。これが会社だと、パニクリまくっている感じなのですが、心穏やかに進んでいきます。困難な状況のなかでも、決してギクシャクはしないのです。参加している人一人一人がそれぞれの場面でリーダーシップを発揮し、それで進んでいく・・・と言う感じです。やり方が違うのですね。今の日本社会とは。有機的秩序・・・へのトライという感じがします。「計画を決めて、その通りに」が正しいやり方・・・というのは全く通用しません。 カラスの群れが一斉に向きを変える時、いつ向きを変えるのかは、鳥の一匹一匹は事前にはしらないのではないかと思います。そのときに初めて気づくのかと・・・鳥に聞いてみたい。
(冨田嘉文)
●鷹の羽を持って、の話し合い
昼食前に、2時間ほどの話し合いがありました。明日のRest Day(お休みの日)がなくなったので(大きなスケジュールは、PEACE WALK事務局が決めている様子)、実際に歩く人たちの間では、色々な不満や意見が出たようです。 実際、日本人とアメリカ人では考え方が違うし、年配の人と若い人では体力も違うし・・・そのための話し合いで、今回は、トムがリードしました。関わっている全員が輪になって座り、トムがセージを燃やして、鷹の羽を取り出して、やり方を説明しました。 鷹の羽を持った人だけが話すことができる、というルールです。沢山話しても、話さなくてもかまいません。 質問はNO。ただ話すだけです。いろいろな不満が渦巻いている状況であったからこそ、このような話し合いの形態になったのかと思うと・・・深い叡知だなという気がしました。
(冨田嘉文)
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