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2000年の前期から、多摩美術大学情報デザイン学科で非常勤講師をしています。CD-ROM「ゴッホの生涯」などでのダイアグラム表現が目に留まって、このような職を任されたのだと思いますが、授業では、技法的なところだけに止まることなく、より「実社会での情報のありかた」に注目した話をし、課題を設定しています。
2000年と2001年の前期では「お金・価値」をテーマにした授業をしました。まずは、学生に自分の持ち物全てを写真に撮ってこさせ、それを手に入れるのに、いくらお金がかかったのかを調べ上げてリスト化します。さらに、その持ち物に、今どれほどの価値を見いだしているかをあらためて考え、差が何によって生じているのか、その法則を導きだすのです。その結果をダイアグラムにまとめるのが課題でした。
2001年の後期では、「モクネット」のWebサイト制作を通じて学んだ、地域コミュニティーのあり方、その取材の仕方、まとめ方を応用して、多摩美周辺の地域を調査対象にした授業をしました。ホンのわずかながら体験した、「地元学」の手法を使った地域調査も役に立っています。
地域の伝統的な生活を郷土資料館の館長に聞き、多摩ニュータウン住民によるNPO「FUSION長池」の活動を、その理事長に取材。さらに新旧の人間の狭間に位置し、地域が抱える矛盾と対峙しながら現実と折り合いをつけていくことを地元の酪農家に尋ねて、現実の地域の問題を学生に知ってもらいました。
その上で、各グループが独自の調査をし、討論し、そこから導きだれた結論を「ダイナミックダイアグラム」という形にまとめ上げるのが具体的な課題です。まとめあげる手法として、現実の表面的な状況を表す物理層、そこでのコミュニティーのありかたを表すコミュニケーション層、それが成り立っている基盤を考える原因層、さらに、それらをふまえた上で、地域の未来を予想・提案する未来層の4層の機能を含むことが前提です。
デザインのポイントとしては、そこから次の一歩が踏み出されやすい仕掛けを施すこと。大学は地域に活かされている存在なので、その成果の一部は地域に還元していくのが本来のあり方なのではないでしょうか。
2002年1月11日(金)〜12日(土)には、学内にて展示会をします。11日の11時からは、公開プレゼンテーションもあります。お時間のあるかたは、是非、お越しください。
2002年度以降も、大学周辺地域に関わる授業は続けていきます。その地道な積み重ねが、未来を築くの小さな助けになることを期待して
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